創業者自らセールスを行う現場向けの、自動入力AI CRM
商談から自動入力されるCRMの比較と費用。通話を録音するCRMと、商談中に支援するツールの違いも解説します。
創業者自らセールスを行う現場には、3つのものが必要です。商談を記録する場所。手動で入力しなくて済む仕組み。そして、実際の通話中に得られるリアルタイムな支援です。世の中の「AI CRM」のまとめ記事の多くは最初の2つを解決してくれますが、成約を左右する3つ目については触れていません。
AI CRMと呼ばれる3種類のツール
Attio、Clarify、Lightfieldは、まず第一にCRMです。レコーダーやノートテイカーで通話を記録し、通話終了後にレコードを入力します。データモデル、ビュー、自動化を備えた本格的なCRMが、手入力なしで手に入ります。ただし、通話中のサポートは得られません。私たちが確認した各社の料金ページには、リアルタイム提案の記載はありませんでした。
Convo、NextSay、CallCopilot、Backdropは、CRMへのメモ送信機能も備えたリアルタイムアシスタントです。会話中にサポートを提供し、終了後に同期するため、既存のCRMをそのまま使い続けられます。注意点は同期が含まれるプランです。NextSayはPremiumプランからSalesforceとHubSpotを掲載し、BackdropはStarterからCRM自動同期を掲載しており、Convoの料金ページではネイティブCRM連携がEnterpriseとされている一方、FAQにはSalesforce、HubSpot、Pipedrive、Attioが挙げられています。プランをよく確認してください。
Axelizeは、軽量CRMを内蔵したリアルタイムアシスタントです。企業、連絡先、製品、ファイル、ミーティングを1つのレコードにまとめ、あなたとアシスタントの双方が参照します。通話後は、バイヤーの発言をもとに空の項目を入力し、各数値の根拠となった文字起こしの該当行も示します。現時点の率直な制約として、HubSpotやSalesforceとの同期はまだありません。これらはロードマップに含まれており、現在開発中です。
AIネイティブCRMの料金と通話記録の方法
2026年10月14日時点の各社公式ページの情報に基づきます。
| ツール | 無料プラン | 有料プラン | 通話記録の方法 |
|---|---|---|---|
| Attio | 最大3シート、50,000レコードまで無料 | Plus 年払い月額$35/ユーザー(月払い$44)。Pro $79($99)にCall Intelligenceを記載 | Call Intelligenceのページには、ネイティブAIが「すべての通話を録音、文字起こし、ログ記録」と記載。Zoom、Meet、Teamsに対応。ボットの有無は記載なし |
| Clarify | 月1,000クレジット、20,000レコードまで無料 | Starter シート数無制限で月額$50。Growth 月額$1,000から | すべてのプランに通話レコーダーとノートテイカーが付属。ページにはノートテイカーが「通話に参加し録音し続ける」と記載 |
| Lightfield | なし。Starterに14日間のトライアルあり | Starter 月額$89/ユーザー。Pro ワークスペースあたり年払い月額$999 | キャプチャシートがミーティングを録音して文字起こし。追加キャプチャシートは月額$200 |
| Axelize | なし。14日間または5通話のトライアル(クレカ不要) | Solo $40、Pro $100、Scale 月額$250/ユーザー | Google Meetの字幕を読み取り。ボットなし、音声や動画の録音なし |
私たちが確認した限り、3つのAIネイティブツールはいずれもリアルタイム提案を掲載していません。プランごとの詳細については、ベンダーの公式ページをご確認ください。
軽量CRMにできること、できないこと
AxelizeのCRMについて率直にお伝えします。企業、連絡先、製品、ファイル、ミーティングを一元管理し、通話内容から空の項目を自動入力します。また、通話前にアカウントのリサーチを行うため、ミーティング参加前に画面上で概要を確認できます。数社のアカウントを抱える創業者にとっては十分実用的なCRMであり、リアルタイムアシスタントも同じレコードを参照するため、レコードの質が上がるほど提案の質も高まります。
パイプライン管理ボード、メールシーケンス、売上予測などの機能はありません。HubSpotやSalesforceとの同期も現時点ではありません。通話メモを今すぐHubSpotやSalesforceに反映させる必要がある場合、Axelizeは適していません。それらの同期に対応した上記のリアルタイムアシスタントをおすすめします。Attioは私たちのツールよりもはるかに高機能なCRMであり、そこを取り繕うつもりはありません。
どのツールを選ぶべきか
- すでにHubSpot、Salesforce、Pipedriveを契約しておりデータがある場合: 通話記録機能のためだけにCRMを乗り換えないでください。同期可能なリアルタイムアシスタントを追加するか、並行して運用してください。
- スプレッドシートやNotionで管理している場合: まずは無料のAIネイティブCRM(3シートまで使えるAttioなど)から始め、通話そのものを支援するリアルタイムツールを追加してください。
- 課題が管理業務ではなく商談そのものにある場合: リアルタイム支援ツールを最優先で選び、CRM機能はシンプルなもので済ませてください。
- Google Meetで商談を行い、ツールも請求も1つにまとめたい場合: 月額$40からのAxelizeをお試しください。クレジットカード不要で、14日間または5回の通話までトライアルが可能です。
シンプルに計算してみましょう。Attio Plus($35)とCallCopilot Starter($18.99)を併用すると2つのツールで月額$53.99になりますが、Axelize Soloなら1つのツール、1シートで$40です。Attioは軽量CRMをはるかに超える機能を備えているため、この比較は手前味噌ではありますが、判断の目安として参考にしてください。
最後に、はっきりとお伝えしておきます。これだけ自動化できるCRMの無料プランがある2026年に、いまだに通話メモを手でCRMに入力しているとしたら、それは貴重な夜の時間を無駄にしています。後になって振り返ったとき、手作業のスプレッドシートに感謝する自分はどこにもいません。
通話連動型CRMを実際の3回の商談でテストする際のチェックポイント
- 自動入力されたすべての項目に、根拠となった通話の発言行が表示されているか確認する
- 通話後に手動で修正した項目がいくつあったか数える
- ボットが参加したか、またバイヤーがそれに気づいたか確認する
- スタータープランではなく、通話機能が必要になった際の実質シート単価を確認する
- 解約時に自社のレコードデータがどうなるか確認する